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公的介護保険~概要とその活用に際して~
日本では高齢化が進み、介護は誰にとっても身近な問題です。家族だけで抱え込まず、社会全体で支える仕組みが公的介護保険制度です。原則として65歳以上の人は、介護が必要になった場合、市区町村に「要介護・要支援認定」を申請し、認定を受けることで介護保険サービスを利用できます認定調査や主治医意見書などをもとに審査され、認定区分は軽い順に要支援1・2、要介護1~5の7段階です。 【認定ランクによって何が違うのか】 要支援1・2は、基本的な日常生活はおおむね自分で行えるものの、一部に支援が必要な状態です。例えば「一人で生活できるが、掃除や買い物が難しい」「足腰が弱り、入浴に不安がある」といったケースです。要介護1・2では、立ち上がりや歩行、入浴、排せつなど日常生活の一部で介助が必要になります。 要介護3では生活全般に相当程度の介助が必要となり、要介護4・5では、移動、食事、排せつなど多くの場面で継続的な介助を必要とする状態が想定されます。ただし、認定は病名や「歩ける・歩けない」だけで決まらず、心身の状態や認知機能、介護に必要な手間など総合して判定されます 【ど
4 日前


台風災害と火災保険 ~家庭でできる備えとリスク分散~
以前にも何度か似たような情報提供をしておりますが、台風シーズンが近づく前に改めて共有しておいたら良い部分をまとめてみました。 近年、日本では台風の大型化や線状降水帯による集中豪雨が相次ぎ、住宅への被害が深刻化しています。屋根瓦や外壁の損傷、飛来物による窓ガラスの破損、床上浸水、土砂災害など、台風による被害は多岐にわたります。老朽化してメンテナンス状況も良くない物件が増えていることも原因の一つと考えられます。 こうした自然災害に備える上で、保険の観点から重要なのが、火災保険の補償内容を正しく理解し、日頃から防災対策を講じておくことです。 火災保険は「火事のための保険」という印象を持たれがちですが、多くの商品では風災・雹(ひょう)災・雪災を補償しており、契約内容によっては台風による洪水や土砂災害などの水災も補償対象となります。 一方で、水災補償は地域や建物の立地条件を考慮して外している契約もあります。近年は、気候変動の影響により従来は安全と考えられていた地域でも浸水被害が発生していることから、ハザードマップを確認し、自宅に本当に必要な補償が備
8月17日


地震保険について
ここの所、有感地震がまた頻発するようになってきており、気になっている方も多いのではないでしょうか?こちらでは、地震保険の概要をまとめてみたいと思います。 地震保険は、地震・噴火・津波によって住宅や家財が受けた損害を補償する保険です。日本では通常の火災保険だけでは、地震が原因の火災や建物倒壊などは原則補償されないため、火災保険に付帯して加入する必要があります。つまり、本当の災害対策としては「火災保険+地震保険」が基本となります。地震保険は単独では加入できず、必ず火災保険に付帯する形で契約するものです。 個人向けで一般的な補償対象は「建物」と「家財」で、住宅本体だけでなく家具・家電なども対象になります。一方で、自動車や1個30万円を超える貴金属・美術品などは原則対象外です。地震保険金額は、火災保険金額の30〜50%の範囲で設定し、上限は建物5,000万円、家財1,000万円です。 例えば火災保険建物を3,000万円で契約している場合、地震保険は900万〜1,500万円の範囲で設定できます。ただし、地震保険は被害額を全額補填する為の制度ではなく、被災後
6月16日


外貨建ての保険について
外貨建て保険を考慮する際には、①リスク許容度(為替変動による元本割れ許容・運用期間)②為替水準(円安局面は利回り魅力が高い一方、将来の円高反転リスク)③金利差(外貨は高金利だが将来低下もあり得る)を一体で理解することが重要です。以下は、円ドル為替水準の推移です。 例えば「円安時にドル建て加入→満期時も円安維持」なら利益が出やすい一方、「加入時円安→満期時円高」だと為替差損で元本割れも発生します。また高金利通貨でも将来利下げがあれば想定利回りは低下します。 したがって、一時点の条件で判断せず、時間分散(複数回加入)や受取通貨選択、解約タイミングの柔軟性を組み込むことも考慮するとよりリスク分散できます。少し視点を変えて、整理すると ① 生活への影響で考える 為替変動を考えると「一時的に10%~20%減っても生活に支障がないか?」生活費や緊急資金は、減らせないお金なので低リスク資金として保有しておいた方が良いですね。当面使わない余裕資金があれば、リスク許容度はありと考えられます。 ② 時間軸を踏まえて考えること...
5月18日


最近のがん治療とがん保険について
近年のがん治療は、従来の「手術・放射線・抗がん剤」という三大治療に加え、 免疫療法・分子標的治療・ゲノム医療 などを組み合わせた「個別化医療」の方向に大きく進んでいます。遺伝子検査により患者ごとのがんの特徴を解析し、最適な薬剤を選ぶ治療も普及してきています。 特に 免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法 などの免疫療法は、体の免疫機能を利用してがん細胞を攻撃する新しい治療として注目されています。 また分子標的薬の登場により、従来より副作用を抑えながら治療効果を高めることが可能となり、がんの治療成績や生存率は改善傾向にあります。 こうした医療の進歩に伴い、がん保険の内容も変化しています。 従来の「入院給付中心」から、 通院治療・抗がん剤治療・先進医療への保障 を重視する商品が増えています。また治療の長期化に対応するため、診断一時金を複数回受け取れるタイプや、就労不能・生活費補填までカバーする保障も登場しています。さらにゲノム医療や高額な免疫療法への備えとして、治療費の実費補償や自由診療対応を組み込む商品も見られ、 医療技術の高度化に対応した
4月15日


年金保険の話
先月は、公的年金制度の問題点や現状についてまとめてみましたが、今回は民間の個人年金保険に限定して、その特徴と活かし方をまとめてみたいと思います。 ① 定額型の個人年金保険について 特徴としては、将来の年金額が契約時に確定し、為替リスクはなく、保険料払込後の返戻率が比較的安定(商品・条件次第) メリット としては、予め年金額が確定するため家計計画が立てやすく、生命保険料控除の対象になり税制上有利なケースがあるという点です。 デメリット としては、定額型は運用利回りが低めに設計されることがあることです。 ② 変額個人年金保険について 特徴としては、 運用実績に応じて将来の年金額が変動し、インフレ対応や高い利回りが期待できる一方、元本割れリスクもあります。 メリット は、市場環境次第で高い年金額が期待でき、物価上昇時の実質価値を保ちやすいことですが、一方で デメリット として、運用実績次第で受取額が減少する可能性や、運用手数料やコストが高めのケースがあります。 ③ 外貨建て年金保険について 特徴としては、米ドルなど比較的金利の
3月18日


年金と年金保険の話
年末に身内と話している中で、多くの現役引退者は、年金だけでは、普通には暮らせないのではという話題になりました。時々ネット記事でも生活苦に陥る年金生活者の話もあり、改めて公的年金制度概要と民間の年金保険についてまとめてみました。 人口構造の変化が進行中 で、65歳以上の人口割合は高く、今後も増加が予想されています。 公的年金を支える現役世代の数が相対的に減少 する結果、年金財政は大きな負担圧力にさらされていま 給付と負担(若い世代)のバランス維持が困難 で、「将来どれだけ受け取れるのか」という不安が広がっています。また、世代間・世代内の公平性以外に、非正規雇用等で 所得格差が年金格差に影響する 懸念もあります。 格差の是正については、「国の積極財政」を是非政策的に取り入れてもらいたいものです。 実際の給付水準は物価・賃金に応じて調整されますが、将来の購買力を維持できるか不透明との指摘もあります。この意味で、全てを公的年金に依存せず、自分なりに各人が年金的な収入確保の手だてをしっかりと考えておく必要がありますね。 強制の公的年金と別に、民間年
2月16日


医療保険等ライフステージ別の考え方
体の主体的な健康維持は、本当に大事で且つ心配事に経済的にも備えておくことは安心感を生むと思います。今回は、医療保険について、ライフステージ別に考えるとどんな点に注意すればよいのか?ポイントをまとめてみました。 主に20~30代前半の独身者の場合、収入減が本人のみの為、親家計から独立している状態であれば、収入減リスクに備える必要があります。この場合は、入院・手術中心の最低限の保障で補い、ガン・先進医療を治療費が多大に掛かるリスクに安価に備えることができます。 30代~40代の既婚・共働きの場合は収入減リスクと万が一の互いの死亡リスクに備えておく必要があると考えます。女性の場合は、婦人科疾患等が場合によっては生活上も経済的には治療費の問題でダメージが大きい可能性が高いので、この点を考慮に入れておくと良いと思います。 上記同世代の子育て世代では、教育費や住宅ローンで固定支出が多いので、家計の防衛が最優先されますね。経済的・生活上のダメージが大きくなる可能性が高いガンに対する備えと就業不能保障を重点に考えて頂く必要があるでしょう。...
2025年12月17日
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